JAFは、ドライブ中のエアコンは「内気循環」と「外気導入」どっちがいいのか検証、結果を公開しました。
「内気循環」と「外気導入」どちらがいいの? 走行した際の車内環境の違いについて検証
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)は、ドライブ中の車内環境について検証を行い、その結果を5月17日(金)にホームページに公開しました。
今回の実験は車の空調を「内気循環」にするか「外気導入」にするか悩むドライバーは意外と多いのでは、と考え、二酸化炭素(CO2)や一酸化炭素(CO)、酸素(O2)などの濃度を計測できる「空気環境測定器」(右下写真)を車内に設置し以下のテストを実施しました。
JAFニュースより
ドライブ中で、空調は「内気循環」「外気導入」どちらがいいの?
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail7.htm
テストは同じ車両2台を「内気循環」車と「外気導入」車に分けてそれぞれ4人乗車。

エアコンをオート26度に設定し、走行中の二酸化炭素、酸素濃度など車内の空気の質と花粉の量を空気環境測定器で測定、とのことです。

高速道路での二酸化炭素と酸素の濃度はそれぞれこんな感じで

”内気循環で走行した車の二酸化炭素濃度が最大で4,520ppmとなった。また、外気導入で走行した車においては、トンネル内で走行していると、排ガスの影響もあり一時的にCO2やCOの数値が高くなることもあった。”とのこと。
郊外・山道では”内気循環で走行した車のCO2の濃度が最大で4,730ppmとなった。”。

市街地では”内気循環で走行した車のCO2の濃度が最大で6,770ppmとなり、外気と比べて約5.5倍の数値となった。”。

結果は、外気導入でCO2の濃度は常に1,000ppm前後でしたが、内気循環では最大で6,770ppm(市街地)で東北大学大学院医工学教授の永富良一氏は「いくつかの研究報告によるとCO2の濃度が3,000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに、眠気や頭痛を訴える人が増加します。短時間では問題がないという結果もあるので一概には言えませんが、CO2が増えるほど影響が大きくなるのは明らかなので、運転中はできるだけ外気導入にするか、最低でも1時間に1回は喚起するといいでしょう。」とのことです。
花粉は

”花粉の量については花粉を確認することができたが、わずかな量しか確認することができなかった。最近のエアコンフィルターはある程度花粉を除去できるため、外気導入でも花粉を心配する必要はあまりなく、衣類に付着した花粉や乗降時に車内に付着した花粉を除去した方が重要だと思われる。”とのことです。
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